26歳まで7年間フリーターだった僕が語るフリーターが正社員になる方法

鞄をもって通りを歩く男性

フリーターから正社員になりたい男の人フリーターから正社員になりたい人
フリーターをやめたい。就職活動をして正社員になりたいな。フリーターから正社員になるにはどうすればいいだろうか?

ここ二年ほど、会社で採用関連の仕事を担当しています。

その中でフリーター経験の長い人や、履歴書に空白が多い方から応募をいただくことがあります。
年齢としては、20代後半や30歳前後の方からの応募が多いです。

採用担当の目線で話すと、20代後半をすぎていると書類選考の時点でフリーターは不利になります。
アルバイト経験しかないと、どうしても企業側は採用に二の足を踏んでしまいます。

しかし、これだけは言えます。

フリーターから正社員には就職できないのか?というとそんなことはありません。

フリーターから正社員になる人はたくさんいます。

かつて、私もそうでした。
19歳で専門学校を中退したあと、26歳まで7年間をフリーターとして過ごしました。

今では企業のマーケティング担当として、旅行業の集客を担い、採用活動の一端も担っています。
でも、ほんの6年前までは社会不適合のフリーター生活を送っていました。

今日は、当時の自分や、かつての私と同じ悩みを抱えている人に向けて、私がたどったフリーターから正社員になるための方法をお伝えしたいと思います。

 この記事を書いている人
26歳まで東京でフリーターをしていた。今は福島県で正社員として働いている。趣味は読書やブログ、旅行など。

先に結論を書くと、フリーターから正社員になるためのポイントは、ただこれだけです。

フリーターという肩書を外してしまう

これから順を追って説明していきます。

この記事がおすすめの人

  • 20代後半以上でフリーターの人
  • フリーターを辞めたいと思っている人
  • フリーターから正社員になる方法を知りたい人

26歳まで7年間フリーターだった僕が語るフリーターが正社員になる方法

フリーターが正社員になるためのコツは、ずばりフリーターという肩書を外すことです。

どうしてフリーターは採用で不利になるのか?
それは一言でいえば、フリーターには社会性がないと思われているからです。

フリーターになる理由は人それぞれです。
かつて、私もフリーターだったので分かりますが、フリーターにも真面目な人がいれば、一生懸命に働く人もたくさんいます。

それでも、フリーターという肩書でくくられてしまうと、同じように見られてしまいます。

フリーター就職と採用活動の両方を経験して分かることがあります。
それは、経験や能力以上に、企業側が採用活動で重視するのは社会性があるかどうかということです。

フリーターという肩書を外してしまう

企業の採用活動において、フリーターが敬遠される理由は能力以上に社会性のいかんだと思います。

フリーターだと年齢に応じて身に付けるべき社会性がないのではないかと判断されてしまうのです。

なので、必要なことはまず自ら社会へと寄り添い、フリーターという肩書を外してしまうことです。

フリータという肩書を外す方法として、ここでは2つを紹介します。

フリーターの肩書の外し方

  • 個人事業主になる
  • 職業訓練校に行く

個人事業主になる

オフィスビルに向かって両手をあげている男性

26歳のとき、私はまずフリーターという肩書を外しました。

26歳にして、学歴も職歴もありませんでした。
当然、身につけているべき社会性もありません。

なので、最初にしたことは、思い切って社会に飛び出ることでした。
そのために、私は個人事業主になることにしました。

正社員の人たちが就職して企業で経験したことを、個人事業主として社会の中で学んでみようと思いました。
思い切って自分で事業を起こしてみませんか?

自分で事業を始めるうえで大切なことは3つです。

 事業を始めるうえで大切なこと

  • 失敗しても重傷にならない程度の規模で小さくやる
    借金はせず、手持ちのお金でやりましょう!
  • やる以上は本気でやる
    事業を成功させる気持ちでやりましょう!
  • 人と接する仕事がいい
    アフィリエイトやブログなど、ネットで完結できる仕事もありますが、社会性を身につけるため、人と接する仕事にしましょう!
私の体験談

私はオンラインショップの運営をしました。
地元である福島県の物産を扱うショップで、楽天市場に出品しました。

屋号を決め、楽天市場にショップを開設し、地元の企業に商品の営業をかけ、商品写真を載せればビジネスがスタートします。

商品が売れれば発送をします。
ときにはカスタマーから問い合わせの電話もかかってきます。

たったこれだけで、ショップのコンセプトやブランディング、取引先への営業、商品のセールス方法、発送のためのロジスティックスの構築、カスタマーサポートの対応など、企業活動で必要な経験を一気に踏めました。

初めて商品が売れ、少ないながらも利益がでたときは本当に嬉しかったです。

とはいえ、ビジネスはまったくの素人、自分の実力不足もあって、ショップは半年ほどで廃業しました。

短い期間でしたが、開業届けをだして自分の屋号と名刺をもって活動した時間はとても実り多いものでした。

なにより一番の収穫は、それまでフリーターだった私を一人の事業主として各企業が接してくれた経験です。
これは本当に大きな自信となりました。

正社員への就職がうまく進まないなら、思い切って個人事業主になるのはどうでしょうか?

職業訓練校に行く

メモをとる女性の手

フリーターから正社員になるためのもう一つの方法、それは職業訓練校に行くというもの。

職業訓練校とは就活中の人が仕事に必要な技術や知識を学ぶことができる学校のことです。

最近だとハロートレーニングとも呼ばれています。

» ハロートレーニング

私が職業訓練校をおす理由は3つです。

 職業訓練校がおすすめの3つの理由

  • 無料で勉強ができる
    教材費と資格試験などの費用は発生しますが、なんと基本的に無料です!
  • 勉強に集中できる
    学生時代のように勉強に集中できる環境があります!
  • 先生が企業を紹介してくれることもある
    先生のもつ企業とのパイプからマッチしそうな企業を紹介してくれたりすることも。

無料で受講することができ、条件が揃えば、給付金がでることもあります。

就職にも繋がりやすくなって、勉強にも集中できるなんて、本当に最高の環境です。

私の体験談

私は個人事業主を廃業後、力不足を痛感し、職業訓練校に通うことにしました。

おそよ3ヶ月間、地元の職業訓練校のWebデザイン科に通いました。

EXCELやWord、HTMLとCSSを学習し、Web制作の基礎知識を身につけました。

ここで過ごした時間はとても貴重でした。

なんの経験も持っていなかった私が、集中して勉強する時間をもつことができました。

なにより、卒業と同時に就職をすることができました。

おすすめポイントにも書いたとおり、実際に私も職業訓練校の先生が紹介してくれた企業への就職ができました。

職業訓練校ながら学生という立場で見てくれること、訓練校の先生が紹介してくれることで、社会的な信頼が増したのだと思います。

面接時にはフリーター時代の話よりも、個人事業主として活動していた時期の話の方が話題にあがりやすくなります。

個人事業主と職業訓練校、この2つの経験が就職に繋がっていたと感じています。

職業訓練校の探し方

職業訓練校は全国各地でひらかれています。

まずは情報にアクセスしましょう。

職業訓練校の情報の入手方法

  • 「職業訓練校 ○○」と検索する
    ○○には居住する都道府県名や自治体名をいれてください。
  • ハローワークでチラシをもらう
    ハローワークには必ずチラシが置いてあります。

ぜひ、まずは問い合わせてみてください。

職業訓練校の学科の種類や数は都道府県ごとに異なります。

気になるものを受講するのが一番ですが、もし悩んだらWeb系の学科をおすすめします。

EXCELやWordのOffice系の授業はもちろん、PCスキルをあげるための授業が揃っています。

ぜひ、思いっきり勉強する時間をすごしてください。

地方にはチャンスがある

地方のイメージ

それでもなかなか就職がうまくいかない場合は?ということで、続けて話してみたいと思います。

私はフリーター生活は東京でしていましたが、就職は地元である福島県でしました。

個人事業主として開業するタイミングで帰郷し、地元の職業訓練校の通い、その後に地元企業に就職しています。

もし、都心でうまくいかないときは、地方へでてみませんか?

地方にチャンスがあると思う理由があります。

地方にチャンスが多いと思う理由

  • 若者の数が少ない
  • 30歳でも若手として扱ってくれる
  • PCが少し扱えれば即戦力

地方も不景気でパイは少ないですが、思い切りがよく勉強熱心で、一生懸命に仕事ができる人材であれば必ず重宝されます。

なにより、本当に東京と比べて若い人が少ないので、30歳くらいまでは割と若手として扱ってもらえます。

就職してしまえば、2〜3年本気で仕事しながら勉学を積み重ねていけば、これまでの遅れを取り戻せるくらいの経験が身につきます。

もともと地元が地方だったり、縁のある地域をもっていたり、東京での生活に疲れていたり。

条件は人それぞれだと思いますが、環境が許すのであれば思い切って地方に行ってみませんか?

それでも、まだ就職のために行動できないときは

おそらく、ここまでこの記事を読んでくれている人は、フリーター生活に不安を感じ、人生を変えたいと心のどこかで思っているのだと思います。

かつて、私もそうでした。

フリーターであることに不安を感じながらも、人生を変えるために行動することができずにいました。

夜中にふと強烈な不安に襲われ「フリーター 就職」「フリーター やめたい」などと検索しながら、不安をまぎらわしていました。

なので、この記事を読んでいる人も、ほとんどは翌日には今の不安を忘れ、次にまた不安が襲ってくるまで、きっとこの記事のことも忘れていると思います。

そんな人たち向けて、今できることをお伝えしたいと思います。

いつか、きっとフリーターをやめるために行動する日がきっとくるはずです。

その日のために、毎日少しでも続けてほしいこと、それは本を読むとことと、パソコンを使えるようにすることです。

とにかく本は読んでおいた方がいい

本を読む女性

まずはどんな本でもいいので、本を読んでおくことが大切だと思っています。

仕事の本質の一つはコミニュケーションです。

一人で完結する仕事より、誰かと関わる仕事の方が圧倒的に多い。

読解力を身につけ、伝えたいことを伝える力、それを身につけるには読書が大切だと感じます。

もちろん、実践のなかで身につけることもできる力ですが、フリーターだと難しい環境の人のほうが多いのではないでしょうか。

なので、読書で力をつけるのがいいのではないでしょうか。

実は正社員で働いている人の中にも、継続的に読書をしている人はそれほど多くはないと感じています。

月に3冊以上の読書を続けていれば、いつか就職するときに力になるでしょう。

PCのスキルをつけると強い

カフェのカウンターの上にあるパソコンとコーヒーカップ

スマホ全盛の時代ですが、働くときはパソコンが使えると強いです。

業種によりますが、パソコンが使えて当たり前の業界もあれば、パソコンに疎い業界もあります。

使えて当たり前の業界にいくのであれば、最低限のスタートラインに立つことができますし、パソコンに疎い業界にいくのであれば、アピールポイントにもなります。

パソコンで何を学ぶのがよいかといえば、Webデザインかプログラミングをおすすめします。

フリーター時代にEXCELやWordはを勉強しても、なかなか実践の場がありません。

Webデザインやプログラミングであればサイト制作ができますし、集中して勉強すれば

調べて勉強する過程でPCに関連する力が自然とみにつきます。

これまでパソコンをほとんど触ってこなかった人は、タイピングの練習から始めるのがいかと思います。

もしもパソコンを持っていないのなら、アルバイトを頑張ってパソコンを購入しましょう。

Amazonの整備済み品なら、2万円程度から購入することができます。

» Amazon整備済み品

就職をしたあとは

晴れて無事に就職をしたあとは、まずは謙虚に一生懸命に働きましょう。

希望の職種や企業に就けなくても、まずは就職してしまうことが大切です。

まずは1年がむしゃらに頑張ってみれば、自分がどういう仕事をしたいのか、どういうことが向いているのか分かってくるはずです。

私も最初の企業を一年半で退職し、転職をしました。

Webマーケティングの領域で仕事をしたいと思い、今の旅行業の会社に就職しました。

そして、そこでの時間もそろそろ3年になろうとしています。

就職すること自体がゴールではなく、働きながら人生を築いていかなくてはなりません。

なので、せっかく入社した企業でも縁やタイミング次第では退職して、転職をしていいと思います。

ただ、そのときに後ろ向きな理由での退職となると、その後の転職活動などでも信用を得られなくなります。

だからこそ、まずは最初の企業で一生懸命がんばり、継続して勉強を続けていきましょう。
(もちろん、とんでもないブラック企業は別です!)

社会に適応しようとする気持ちも大切

就職すると理不尽な思いをすることがあります。

企業に務めるというのは、社会のなかで責任をもちながら生きるということです。

当然、理不尽なルールを押し付けられることがあります。

企業に内には独特な社内ルールをもつ企業もあります。

そうした社会のルールに適度に付き合いながらうまくやっていくことも時には大切です。

とはいえ、個性を殺すして生きるのもよくはありません。

このバランスは最初は難しく感じるかもしれませんが、個性を活かしながら社会の中で活躍するコツというのが、いずれ見えてきます。

それもこれも、全ては一度は社会の中に飛び込んでみなくては見えてきません。

きっと大丈夫

今、とても苦しくてもきっと大丈夫です。

きっと誰もが、ちょっとしたきっかけで社会のレールを踏み外してフリーターになるのだと思います。

フリーターから見る社会は無慈悲で、とても自分のことを受け入れてもらえそうにもありません。

でも、一歩自分から踏み出せば意外と社会は寛容で、この社会のどこかに自分の居場所が見つかるものです。

今は無限に続きそうな時間のなかで不安と孤独を感じているかもしれません。

ちょっとしたきっかけで人生は大きく変わるので、希望を失わずに明るく笑顔で過ごすことが大切です。

ねづ店長のワンポイントアドバイス

どんな経験も絶対に無駄にはならないよ。今の自分を恥じることなく、前向きに挑戦していこう。フリーターや正社員なんていう肩書以上に大切なものを胸に、人生を楽しんでいこうね。


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1.Photo by Saulo Mohana on Unsplash
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