こんな疑問に答えます。
これから投資をはじたいと考えている人の中には、投資はリスクの高い行為だと考えている方もいるかもしれません。
でも、「まったり投資とのんびり運用であれば」、リスクを最小限に抑えながら楽しく運用ができます。
今日は僕がおこなっている「まったり投資とのんびり運用」について書きます。
28歳ころから投資をはじめた。投資経験は個別株、投資信託、仮想通貨。今はのんびりとした運用
30歳から投資術と書いたのは、あまり大きな元手をもたず、長期的な時間で投資を考えられる方に向けて記事を書いているからです。
20歳から40歳くらいで投資をはじめたいと考えている人の参考になるのかなと思います。
また、過去に投資に失敗して今は運用を中止している人にも、再開に向けて参考になればと思います。
- 投資をしたが不安がある
- 元手はそんなに多くない
- 過去に投資で失敗したことがある
それでは、いきます。
投資とはなにか?|30歳から始めるまったり投資術
貯蓄と投資の違い
投資とは何かを改めて考えてみたいと思います。
投資とは一言でいえば、「資産形成の手段」です。
資産形成には主に2つの手段があります。
それは「貯蓄」と「投資」です。
金融庁の「投資の基本」では、「貯蓄」と「投資」をそれぞれ次のように説明しています。
銀行の普通預金などに預けているお金で「自由に引き出せるお金」のこと。
日常生活資金など、すぐに必要となる可能性のあるお金は「貯蓄」の形でもっておくのがよい。いつでも引き出せるので、流動性が高い。
今すぐに必要でなくても、「将来のために増やしていきたいお金」のこと(教育や老後資金など)。
株式や投資信託などを利用した「投資」の形でもっておくことで、利益が得られる可能性があるもの。引き出すには売却する必要があり、流動性が低い。
投資とはあくまでも「資産形成の手段」で、将来のために増やしていきたいお金をあてるものだと考えるとよさそうです。
なんのために投資をするのか?
なんのために投資をするのかで、投資をするスタイルが異なってきます。
例えば、次の2つではとるべき投資のスタイルが異なってきます。
- 老後資金を貯めたい人や将来の子供の教育資金を貯めたい人
- アーリーリタイアのためや一攫千金を狙いたい人
当然ですが、②のほうがより短期で大きなリスクをとる必要があります。
なので、なんのために自分は投資をおこないたいのを考えるのが大切です。
ちなみに、このブログは①の人に向けて書いています。
少額からでも投資すべきか?
投資の基本的な考え方として、元手が大きければ大きいほどリターンも大きくなります。
100万円と1000万円では、3%の含み益がでたときに3万円と30万円の差がでます。
なので、ある程度のまとまった金額があるに越したことはないですが、私はむしろ少額から投資するべきだと考えています。
なぜなら、いきなり大きな金額を投資するよりも、少額から慣らしていくべきだからです。
- 投資をしながら投資の勉強ができる
- 生きた経済の勉強になる
- 投資に必要なメンタリティーが身につく
- 大きなチャンスにも対応しやすくなる
特に①の投資の勉強ができるというのが大切です。
少額だと含み益がでても小さな利益でしかありませんが、自分のお金を実際に使っていると本当に多くのことが学べます。
いずれ大きな金額を運用するようになったときのために、少額からでも投資をはじめましょう。
ちなみに私は月に5000円から投資をはじめました。
投資は危険か?
投資とは危険なものか?と投資を始める前はよく考えます。
そもそも一口に投資といっても、その種類は多岐にわたり、当然ですが投資によってリクスも異なります。
おそらく、投資に興味を持っている人が聞いたことのある投資は次のようなものではないでしょうか。
- 個別株
- 投資信託
- 仮想通貨
- FX
- 不動産投資
例えば、同じ投資信託でもインデックス型とアクティブ型に分かれますし、インデックス型の中でもアメリカ株式と国内株式などに分かれていきます。
同じ取引でも現物取引かレバレッジ取引でもリスク度は異なりますし、個別株でも任天堂の株式と、知る人ぞ知る企業の株式ではリクスもリターンも、保有する意味も異なってきます。
なので、投資=危険なのではなく、しっかりと勉強したうえで投資すればリスクは最小限に抑えられるようになります。
投資におけるリスクの意味とは?
投資におけるリスクの代表例をあげてみました。
金融庁の「投資の基本」では、リスクとは「危険」や「損失」のことではなく、「可能性」のことだと説明されています。
例えば株価変動リスクとは、「株の価格が上下する可能性」のことです。
「損失=リスク」なのではなく、株価が上下する可能性をリスクとして認識し、リスクヘッジすることで損失を避けるというのが基本的な考え方です。
すぐにはピンとこないかもしれませんが、こうしたことを実感して学ぶために少額から投資をおこなうのをオススメしています。
マイナスになることもある
なので、当然ですが運用益がマイナスになることは当然あります。
通常はポートフォリオといって複数の対象に投資し、リスクヘッジしながら運用をおこないます。
例えばAでマイナスになっても、BとCで利益をだせるように、全体で運用益をだせるような運用方法です。
1円たりとも損をしたくないと考えている人は投資には向きませんし、精神的にも披露します。
ある程度のマイナスも考慮したうえで、どのようなポートフォリオを組むかが大切になってきます。
詐欺である可能性のあるもの
投資をおこなうまえに不安になるのが、詐欺にひっかからないかというものです。
これは原則さえおさえておけば簡単に見抜けます。
通常、投資は証券会社や取引所を通しておこなわれます。
証券会社や取引所を通していれば、詐欺である可能性はほとんどありません。
なので、必ず証券会社や取引所を利用して取引をおこないましょう。
証券会社や取引所はたくさんあるので、もし誘われたらきちんと検索して下調べをしましょう。
SBI証券、楽天証券、松井証券、DMM株、マネックス証券、LINEで証券、GMOクリック証券、野村證券、大和証券、MIZUHO…etc
主要な仮想通貨取引所
Coincheck、GMOコイン、bitFlyer、DMM Bitkoin、bitbank、Binance…etx
この他にも地銀でも投資商品を扱っている銀行があります。
例えば福島県であれば東邦銀行が「とうほう証券」という証券会社を運営しています。
たくさん数があるので、必ずまずはGoogle検索で調べるようにしてください。
もし、あなたの知人が証券会社や取引所を介さずに何かしらの投資提案をおこなってきたら、詐欺の可能性があり注意が必要です。
もし投資に関する知識がなく、充分に信頼できる相手でないならば手を引くのが無難ではないでしょうか。
僕が実践している投資術|積立NISAと仮想通貨でのんびり運用
次に僕が実践している「まったり投資とのんびり運用」の投資方法をご紹介します。
大きく3つ分けています。
- 積立NISAのインデックス投資
- 仮想通貨で少額投資
- ときどき個別株投資
積立NISAで長期的な投資をおこない、余剰資金を仮想通貨に遊び感覚で投資しています。
ごくまれに、短期から中期の所有を目的に個別株を購入することもあります。
元手はないので、いかに少額投資で楽しみながら投資をおこなうかがテーマになっています。
積立NISAのインデックス投資
私は投資の基本を積立NISAにしています!
現在は積立NISAを毎月2万円ずつを積み立てています。
会社で昇給するタイミングで少しずつ上乗せています。
投資信託の積立購入を支援するための非課税制度です。
年間で最大で40万円の投資枠のため、少額投資の支援制度として知られています。
最長20年間非課税で利用できるため、若い層の資産形成に活用されいています。
毎月、設定した金額が積立られていくので、自分ができる範囲で少額から投資ができます。
私は最初は毎月5千円から積立をおこないました。
積立NISAとして運用できる投資信託は金融庁が設定する基準を満たす商品だけなので、投資初心者が扱いやすいのも特徴です。
興味ある方は金融庁の「つみたてNISA」ページを一度読んでみるがおすすめです。
積立NISAは証券会社の口座開設したあとに、つみたてNISA口座の開設を申し込みます。
私はSBI証券を利用しています。他にもネット証券だと松井証券などが人気です。
インデックスファンドでまったり運用
投資信託の中でも私はインデックスファンドに投資をしています。
インデックスファンドとは特定の市場平均指数(インデックス)への連動を目指して運用されているファンドのことです。
市場平均指数とは、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価、S&P500など、株式の相場状況を指数化されたものです。
よく、TVニュースなどで読み上げられているのを聞くことがあるかと思います。
日経平均やS&P500などの指数と連動するため、値動きが分かりやすいのが特徴です。
金融庁のサイトでも分かりやすい商品で投資を始めたい方に向いた運用スタイルとして紹介されています。
» 金融庁「タイプ別資産運用スタイル」
- 投資を始めてみたい。
- 少額から、コツコツ増やしたい。
- 簡単な仕組みのものがいい。
SBI証券の積立NISAの取り扱い商品だと、例えば下記の商品なんかがランキングの上位にきています(2021年5月)。
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
- ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 楽天-楽天・全米株式インデックス・ファンド
ということで、これから少額投資を始めたい方には、積立NISAのインデックスファンドから始めるのがおすすめです。
非課税の対象になる年間40万円になるまで、まずは積立NISAから始めてみてはいかがでしょうか?
仮想通貨で少額投資
私がもう一つ、好んでいるのが仮想通貨です。
ビットコインをはじめとする仮想通貨は2017年以降、投資対象として定着しました。
特に2020年から再度のブームがきていて、気になっている方も多いはず。
仮想通貨投資での最大の懸念は価格変動リスクかと思います。
ニュースなどで仮想通貨の急騰と急落のニュースを見たことがある方も多いはず。
実際に私もIOSTという仮想通貨を1IOSTあたり0.6円で購入し、その3ヶ月後に7.8円代まで値上がりしたことがあります。購入時の10倍以上の値上がりです。
ただ、現在は5.1円代となっておりピーク時から35%ほど値下がりしています。
今もまだ保有しており、今後どのように推移していくか未知数ですが、それでも私が仮想通貨投資をおすすめする理由があります。
それはなにより、通貨とテクノロジーの勉強になるということです。
仮想通貨とテクノロジー
ビットコインがどうして通過としての価値があるか分かるでしょうか?
ビットコインの技術的基盤になっているブロックチェーンの仕組みを理解する必要があります。
ブロックチェーンがどういう技術で、それでなぜビットコインに通貨としての価値が保証されるのかを考えていくと、そもそもお金とは何かという疑問に繋がっていきます。
どうして人類は通貨というものを生み出しのか、これまでの歴史ではどのように価値を保証していたのか、日本ではどのような歴史を辿ったのかなど。
例えば、通貨の金本位制から管理通貨制度への以降、固定相場制から変動相場制への以降などの割と最近の歴史を知ることで、通貨というのが今も現在進行系で変わりえるものだということも理解できます。
ビットコインのように価値の代替手段としての仮想通貨もあれば、例えばBraveというWeb上のデジタル広告の効率性改善をはかるプロジェクトのために開発されたBATという通貨(トークン)などもあります。
次々にスマートコントラクトやNFT、DeFiなど仮想通貨に関する新しい技術が登場しています。
これらをただ勉強しようとしても、なかなか興味をもちづらいかもしれません。
実際に投資をしてお金をかけることで、仮想通貨の技術や進化が自分事化できるので興味がわいてきます。
そうするととても理解が早まります。
まだ実際の社会で実用的に実装されている仮想通貨技術は少ないですが、遠くない将来に大きな影響を及ぼすとされている仮想通貨を、今から勉強のために投資するのもよいかもしれません。
投資する上での注意点
仮想通貨投資は現物取引のみを推奨します。
レバレッジ取引でハイリターンを狙うこともできますが、仮想通貨の価格変動リスクは予測が難しく、大きな損失をだす可能性が高いです。
勉強のためというのを主軸とし、仮想通貨投資はお小遣い程度に思える金額でやりましょう。
目安として、仮に0になっても諦めがつく程度の金額が良いのではないでしょうか。
仮想通貨相場は24時間とまることなく動き続けています。
自分にとって大きいと思える金額を投資してしまうと、常に相場チャートが気になり、精神的なストレスがしょうじます。
諦めがつく程度の金額にし、チャートの値動きに惑わされずに、遊び感覚での投資をおすすめします。
また、利益をだしたときは確定申告が必要です。
こちらも必ず平行して学習することが大切です。
仮想通貨の購入方法
仮想通貨は取引所か販売所を通して購入しましょう。
私はこれまで4つの取引所に口座を開設しています。
Coincheck、bitFlyer、Zaif、Binanceの4つです。
Coincheckは通貨の購入・売却が簡単で、初心者には始めやすい販売所です。
Coincheck積立という積立プランもあって、仮想通貨取引をはじめる第一歩に良いかと思います。
最近だとTVCMでも話題になりました。
bitFlyerは国内最大級の仮想通貨取引所です。人気通貨も揃っており、手数料の低い取引所も利用できます。
私は今はbitFlyerを中心につかっています。
Zaifも人気の取引所です。
トークンと呼ばれる企業発行の通貨などの取り扱いがあります。上2つで紹介した取引所と比べるとUIが劣りますが、ファンの多い取引所でもあります。
Binanceは海外取引所になり、Binanceに入金するには日本の取引所から送金する必要があるので、まずは国内の取引所に口座を開設しましょう。
取り扱い通貨の種類が多いので、将来的に本格的に仮想通貨投資を行いたい方は、必須の取引所となります。
特にこだわりがなければCoincheckかbitFlyerがおすすめですが、他にも販売所や取引所はあるので、気になったところを利用するのが良いかと思います。
上級者になるとウォレットを解説し、仮想通貨を所持している人から直接購入するなどの方法もありますが、初心者には絶対におすすめしません。
取引所や販売所を利用するのが無難でしょう。
ときどき個別株投資
個別株投資とは企業別の単体の銘柄に投資することです。
あまり購入しませんが、ときどき購入します!
気になる企業があったり、応援したい企業の株を長期保有を前提に購入します。
よく買い物に行く企業や、趣味で関わる企業の株主になるのも面白いなーと思います。
個別株投資も、その業界や企業の情報を取得するのが大切です。
なので、まったく興味のない企業だと日々の情報収集が続きません。
生活に関係があったり、応援したい企業を選びましょう。
これからの投資と過去の失敗談
将来的な投資方針
ここまで、現在おこなっている投資方法を紹介しました。
将来的にはiDeCoへも投資をしたいと考えています。
iDeCoはもう一つの年金とも呼ばれていて、完全に老後向けの資産形成です。
積立NISAへの年間投資枠の40万円を使い切るようになったら、iDeCoの運用を開始予定です。
さらにiDeCoの拠出限度額(職業による)まで使い切るようになった際は、投資の幅を広げていく予定です。
具体的には仮想通貨が好きでずっと追いかけているので、仮想通貨への投資枠を増やしたいと考えています。
様々なプロジェクトが立ち上がっているので、コミットしたいプロジェクトには積極的に参加し、投資を続けていきたいと考えています。
まったり投資に必要なメンタリティー
ここまで紹介したのは「まったり投資」です。
まったり投資に必要なことは、投資で一発逆転を狙ったり、大きく稼ごうとしないことです。
人生をかけるような投資はギャンブルです。絶対におすすめしません!
あくまでも現物のみのコツコツ投資です。
ゆるやかな資産形成と、経済やテクノロジーの勉強だということを心がけていれば、楽しく運用ができます。
過去の失敗経験
2017年頃に本格的に投資をはじめました。
当初は積立ではない通常のNISAで個別株を購入しました。
当時は再生可能エネルギー関連や物流関連の株を購入、長期保有を前提としていました。
ところが、世の中は仮想通貨バブルです。
実は2015年頃にCoincheckで一度ビットコインを購入したことがあり、口座はすでに開設してあり、ブロックチェーン技術への理解もある状況でした(2015年に購入したビットコインはすぐに売却してしまってました…)。
ちまちまとNISAで個別株投資をするのではなく、仮想通貨へのデイトレに参入することにしました。
どんな通貨でも購入すれば必ず価格が上昇する時代、XEMやXRP、MONAなどの通貨のほか、zaifで取引されているcaicaコインなどのトークンを購入、運用資金はすぐに10倍強まで膨れました。
個別株も仮想通貨関連株にかえ、購入すればするほど資産が増える状況でした。
ところがブームはある日突然弾けました。
2018年1月にコインチェック事件と呼ばれる大規模なハッキング事件が発生し、580億円相当の仮想通貨が盗難にあいました。
海外の他の取引所でも同様のハッキング事件がおこり、取引所の信用力の低下から仮想通貨価格はみるみる下がっていき、あっという間にブームは去っていきます。
私は直接の被害には合っていませんが、一時は含み益が10倍まで膨れ上がっていた資金のみるみるしぼんでいきます。
すぐに売却させていれば、多少の利益は残せましたが、バブルによって正常な判断ができなくなっており、売却できのたは損益分岐点までさがってきてからでした。
一年近く時間をかけて投資をおこなっていたのに、利益0という状況に陥りました。
このときの経験は強い教訓として残り、現在の「まったり投資術」に落ち着きました。
仮想通貨技術は魅力的なので、仮想通貨投資はやめずに今の形になりました。
投資は楽しい。参考書籍の紹介
投資は純粋に楽しいです。
これからも投資をギャンブルではなく、資産形成の一環として地道にコツコツと積み上げていきたいと思っています。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
参考になれば嬉しいです!
最後に株の勉強で利用した書籍などを紹介します。
基本的にはWeb上の情報で充分だとは思いますが、基礎学習なら書籍もありかと思います。
株入門
株投資の基礎の基礎をオールカラーで紹介しています。
仮想通貨や投資信託にも通じる基礎知識、最低限身につけたい知識が詰まっています。
ねづ店長のワンポイントアドバイス
投資は社会や経済と直結しているから、勉強になるよ。リスクヘッジをして身の丈で挑戦しよう。
1.Photo by Markus Winkler on Unsplash
2.Photo by Mathieu Stern on Unsplash
3.Photo by Dyana Wing So on Unsplash
4.Photo by Thought Catalog on Unsplash