青の街シャフシャウエンを満喫【モロッコ旅行記①】〜出発から最初の街シャウエンまで〜

こんにちは、管理人のゆーうつ(@NZMBooKs)です。

コロナ禍も長くなってきましたね…。海外旅行に行きたくても行けない社会状況が続いています。
うずうずとした気持ちを抑えきれない方もたくさんいるのではないでしょうか?
今日から何記事かに分けて2020年の1月に行ったモロッコ旅行を振り返りっていきます。
コロナ後の旅行にモロッコを検討している方に、旅の参考になればと思います。

今日は出発から最初の街のシャウエンまでの様子をお届けします!

地中海とサハラ砂漠に挟まれた北アフリカの国。国境はイスラム教、人口は約3,600万人で民族構成はアラブ人とベルベル人が多くを占める。通貨はモロッコ・ディルハム(Dhs)、公用語はアラビア語・ベルベル語の他にフランス語など。

旅の概要

ファイブスタークラブのこちらのツアーで参加しました。
「絶景!!人気の青い街シャウエンにゆとりの2連泊☆神秘の砂漠に大感動!!ラクダに乗ってサハラ砂漠でキャンプ☆モロッコ大周遊&5大世界遺産の旅」
6泊9日のなかなかハードな旅でした。

6泊9日日程
機内泊
機内泊
シャウエン泊
シャウエン泊
フェズ泊
サハラ砂漠泊
ワルザザード泊
マラケシュ泊
機内泊

モロッコに行く時に一番重要なのはモロッコのどこに行くかだと思います。
シャウエン、マラケシュ、フェズ、ラバト、タンジール、カサブランカ、サハラ砂漠など、モロッコには魅力的なスポットがたくさん。しかし、日本からこれらを十分に回るには個人手配の旅行で最低でも一ヶ月ほどの時間がないと回れません。
そうするとツアーで参加することになるわけですが、10日以内の旅行だと訪れることのできる場所も限られてきます。
移動を極力減らし一つの街を楽しむか、たくさん回るか、、、結果的に私は期間内で目一杯回るツアーにしましたが、これが大正解でした。
料金は204,000円〜からのツアーで、参加した2020年1月は一人当たり230,000円程度でした。
(6人で参加)

モロッコ旅の記録〜出発からシャウエン編〜

往路・飛行機

航空便はカタール航空のこちらの便。
成田出発でドーハで乗り換えてカサブランカからモロッコに入りました。
QR807(成田→ドーハ)
QR1397(ドーハ→カサブランカ)

成田空港を22:20に出発し、現地時間04:50にドーハのハマド国際空港に到着。
アジア圏とヨーロッパやアフリカとの中継地点となる空港のため、様々な旅行者が行き交います。

深夜や早朝の到着でもカフェなどは営業しているので、乗り継ぎ便の時間まで過ごせます。
空港内で07:15まで過ごし、カサブランカ行きに乗り込みました。
カサブランカ現地時間の13:30に到着。
成田空港を出発してからカサブランカまで合計約23時間30分で、だいたい丸一日かかりました。

カサブランカ(ムハンマド5世国際空港)に到着

ほぼ時間通りにカサブランカに到着しました。
荷物を受け取り、空港内の外貨両替所にて円をモロッコ・ディルハムに両替し入国しました。
(モロッコでの両替などの情報は末尾にまとめておきます)

カサブランカはモロッコ最大の都市で商業と金融の街、空港外に降りただけではそれほど異国情緒は感じられませんでした。とはいえ、丸一日かけて到着したモロッコ、徐々にテンションもあがっていきます。

入国後、空港をでると期間中お世話になるドライバーが待っています。
期間中、長時間を共にするドライバーです。
6人で参加しているため、二台で待っていました。
英語が話せます。日本人もよく乗せるということで、挨拶程度の日本語を知っていました。

ドライバーによって運転技術や車種も変わるようなので、ここはまさに縁任せです。
カサブランカからシャウエンまで向けて走り出します。

行程はこんな感じです。大西洋沿いに走りはじめ、首都のラバト近くを抜け、ヨーロッパ側への入り口となるタンジェの南にシャウエンはあります。

カサブランカの郊外に建ち並ぶ新興住宅街、少しずつ郊外まで都市が延びているようです。

途中でパーキング?のようなところで休憩を挟みました。モロッコ到着後、初めてお金を使う機会です。水やお菓子などを買い込みました。

商業と工業の都市であるカサブランカからシャウエンへの道中に撮影した動画をまとめました。
都心から郊外に移動するにつれて景色や街の雰囲気も変化していきます。

シャウエン到着

(カーサペルレータから撮影したシャウエンの夜景)

そしてようやく青の街と呼ばれるシャフシャウエンに到着です。
現地時間で21:00、夜の遅い到着でした。空港に到着してから7時間ほどです。
ちなみに、成田空港をでてからは30時間、私は東北在住なので、自宅を出てからは37時間経過してやっとの一泊目のホテルです。

スーク門という旧市街の入り口で車を降りて、ドライバーの案内のもとホテルまで徒歩移動します。

モロッコにはリヤドと呼ばれる邸宅を宿泊施設としている施設がたくさんあります。元は富裕層の所有だったらしく、パティオと呼ばれる中庭があるなど高級感ある作りが人気でモロッコでの宿泊といえばリヤドを選ぶ人が多いようです。

シャウエンでの2泊の滞在はカーサペルレータというシャウエンも屈指の人気のリヤドでした。
(元は別のホテルだったのですが、ツアー会社の都合で途中で変更になりました。ラッキーな変更?)

ロビーからオシャレで最高です。ここで高身長なアラブ系の青年がチェックインをしてくれました。

さて、荷物を置いて食事をできる場所を探しました。
とはいえ、夜も遅くしまっているお店も多い時間帯です。フロントの青年に教えてもらったモロッコ料理のお店にいきました。

これまたアラブ感というか異国感たっぷりで、なかなか最初は緊張があります。
メニューはアラビア語とフランス語の併記で英語がない場合も多く、スマホの翻訳アプリが欠かせません。
とはいえ観光の街でお店の人も観光客慣れしているので、オーダーも意外とスムーズにいきました。

モロッコの主食はパンなので、モロッコ中でパンを食べることになります。
色々な種類があるのですが、総じてパンはどこで食べても美味しいというか、かなりレベルが高かったです。日本では中々お目にかかれない美味しさのパンがその辺で売っているという感じです。オリーブも身近で一緒にだしてくれます。

パスタ。モロッコ滞在中に一回しか食べなかったのですが、日本のパスタと比べるとかなり柔らかく、普段から食すパスタをイメージしていると裏切られる感じです。好みの問題というよりパスタの価値観そのものが異なるという印象です。

スープ。見た目はカボチャスープかカレーか?という感じですが、サラサラしていて初めての味で最後までなんなのか分からずじまいに。

ということで、食に関しては最初からある程度は覚悟をしていたのですが、日本人の味覚や嗜好からは掛け離れるというか、初めての味わいが多いように感じます。全体的に薄味にも感じると思います。
とはいえ、これも旅の醍醐味!ここまでの長時間移動も終わりやっと一息ついてのんびりした時間となりました。

モロッコの街は旧市街と新市街に分かれていることが多いです。
観光客は古い街並みが残る旧市街での観光が多いです。

シャウエン一日滞在

そして早朝、リヤドのすぐ下がモスクだったらしくスピーカーから流れるコーランで目が覚めました。
この日は終日、シャフシャウエンでのフリー時間です。
朝食前に散歩に行ってきました。

まだ誰もいない時間帯です。モロッコのメディナ(旧市街)はどこも迷路のように複雑で細い路地が入り組んでいます。
とはいえ、シャウエンはそれほど大きな街ではないので、適当に歩いても迷うという感じはなかったです。

シャウエンが街を青く塗っている理由は諸説あるようです。イスラムの神聖な色だからとか、虫除けのためや涼しげにするためなど。なんであれ、今はこうして観光客が大勢やってくるようになり、青自体が重要な観光資源になっているのだと感じます。

シャウエンにはいくつか有名な撮影スポットがあります。日が昇ると観光客が増えて順番待ちになるので、早朝の時間帯に行くのがオススメです。

ホテルに戻って朝食です。三種類のパンとバターやオリーブ、ジャムの他にヨーグルトなど。
コーヒーの他にフレッシュなオレンジジュースをだしてくれるのですが、これが新鮮で美味しいです。

朝食の後はまた散策と観光です。シャウエンはどこを歩いても写真映えするというか、愛らしい景色や光景に出会える街です。

街中の至る所でお土産屋さんがあります。
ジュラバやバブーシュなどモロッコ雑貨の店がたくさんあります。ぶらぶら歩きながら気になったお店に入るのが良いかもしれません。ちなみに、私はシャウエンが最初の街で荷物になるということもあり、お土産はほとんど購入しませんでした。ただ、その後の街でも買えるかな…と思っていたものが見つからなかったりするので、気に入ったものがあればその時点で購入するのがオススメです。意外と、街によって売ってるもののデザインや雰囲気が異なっていました。

お昼は歩いている途中で見つけたピザ屋に。
地元の人たちで賑わってました。

コーラとピザ。パンが美味しい国なのでピザも美味しいです!

シャウエン旧市街の中心部にはハマン広場には昔のカスバが博物館として見学ができるようになっています。それほど大きくないので、時間がある方はぜひ見学してみてください。写真はカスバから撮影したシャウエンの街並みです。

そしてシャウエンの中でも人気のスポットがスペインモスクの建つ丘の上からの景色です。街中からだと1時間弱かかりますが、シャウエンの街全体が山に沿ってできている様子がよく分かりますし、眺めがいいのでぜひ散歩がてら向かってみてください。
(街中からモスクが見えるので、モスクを目指して歩いていくと自然とたどり着きました。不安な方は地球の歩き方が地図付きなのでお勧めです)

短いですが丘の上の様子を動画で撮影しました。

スパインモスクに行く途中にはラスエルマという清流が流れるエリアがあります。地元の人が洗濯をしているなど、雰囲気の良い場所です。

その後はハマムに行きました。ハマムとはモロッコ版の公衆浴場のこと。
シャウエンには現地の人向けのローカルハマムと観光客向けのハマムがあるようです。
ローカルハマムは一般的に午後以降は女性専用のよう。時間が限られている中だと、なかなか敷居が高いので今回はLINA & RYAD SPAというホテル併設のハマムにしました。
観光客向けということもあり300DH、日本円で3,000円代と値段もそこそこです。

待ち時間はミントティーを頂きました。モロッコ旅行の最中は何度も見ることになりますが、この高い位置から注ぐのがモロッコ流のようです。

ホテル内のプールがアラブ感たっぷりで雰囲気よかったです。
ハマムは二人一組で順番待ちでした。複数で行くと、二番手以降は待つことになります。
ハマムの中の写真はないですが、サウナとアカスリをイメージすると良いかもしれません。
清潔感があり、観光に訪れるのにはとても良かったと思います。

モロッコでお酒は飲める?

さて、モロッコはイスラム教の国なのでお酒を飲める場所は限られています。特にシャウエンはイスラム色の強い土地柄ということもあり、お酒を購入したり飲めるお店はほとんど見当たりませんでした。
とはいえ私もそうですが、ずっとビールが飲めないのも耐え難く…ということでお酒を飲める場所を見つけ出しました。
まず日中に立ち寄ったのは「Hotel Palador」というホテルのバーです。ハマン広場のカスバの裏側の方にあり、観光ついでにも立ち寄れます。メインのレストランとは別に、ホテル内の隠れたところにバーがあり、そちらで飲むことができます。flagやcasablancaなどのモロッコビールを飲むことができます。他にもドイツビールや洋酒もありました。価格は日本で飲むより少し安いくらいの価格感でした。

そして夜、苦労の末に見つけだしたのが「Bar Oum Rabie」というダイニングバーです。ひっそりと営業している店内に入ると、喫煙と飲酒で賑わっていました!観光客らしき姿も見られましたが、ほとんどは地元の人たちでした。ジュラバ姿の人もたくさんいました。気さくな酔っ払いも多く、観光客(私たち)が飲んでいるとからんでくれたりします(こういうのは世界共通ですね!)。

シャウエンは全体的に穏やかな空気が流れている街ですが、このお店の中はまた違うシャウエンの魅力が感じられておすすめです。タジンなどのモロッコ料理もありますが、ポテトフライなどお酒のつまみになる料理も多かったです。写真はオーダーした焼き鳥のようなもの。鳥肉を焼いたものを串に刺していましたが、やはり日本の焼き鳥とは似ても似つかぬ食感と味付けでした。6人でそれなりに飲んで食べましたが、日本円で8,000円代とかなりお手頃でした。
ちなみにここだと缶ビールも買って帰れるので、ホテルで飲みたい人はここで購入がおすすめです。

と、こんな感じで最初の夜が過ぎて行きました!
翌日はフェズの街へと移動して行きます。こちらは記事を分けて紹介します!

まとめ

シャウエンは人も含めて街全体が穏やかで、とても過ごしやすい印象です。
旧市街は広くないので迷うということもあまりありません。モロッコでの最初の街にはとても丁度良かったです。
なにより美しく幻想的な雰囲気が街全体を包んでいて、オススメしたい街です。

モロッコ旅行中、地球の歩き方がとても役立ちました。今回紹介したスペインモスクやハマン広場など、主要な観光地は網羅されています。

ねづ店長のワンポイントアドバイス

シャウエンは中世に街自体が要塞として作られたという歴史があるね。毛織布の手工芸品も伝統文化として根付いているから、そうした面にも注目して欲しいな。
【更新】
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