【桂林一人旅】水墨画の街を観光!桂林市街地の観光スポットと広州から桂林へ高速鉄道に乗車記録〜2019年、広州・順徳・桂林旅③〜

こんにちは、管理人のゆーうつ(@NZMBooKs)です。

2019年12月の中国一人旅の第三弾!。

今回は水墨画で有名な桂林の様子をお届けします。
コロナ前の旅行の様子の振り返り用としてですが、コロナ後に中国旅行を検討している人の参考になればなによりです!

旅の概要

中国旅行には五泊の日程で行ってきました。
目的は広州経由で順徳で暮らす叔父に会うことと、桂林で漓江くだりをすることでした。
今回は全て個人手配で行ってきました!

12/9;広州
12/10;順徳
12/11;順徳
12/12;桂林
12/13;広州

今日は三日目の桂林の様子をお送りします!
ただ、ボリュームが大きいので、3記事に分けてお伝えします。

①南広州から桂林と、桂林の街の様子
②水墨画の世界が広がる漓江下り
③桂林の下の町、タワーカルストの中にある陽朔の街

今日は①の高速鉄道に乗って桂林までの行き方と、その桂林を散策した様子をお届けします!

中国の南部・広西チワン族自治区にあるカルスト地形の名所。古くから水墨画に描かれていることで知られる。


桂林〜広州から高速鉄道に乗って〜

高速鉄道の旅

前回の最後、順徳から高速鉄道に乗車する様子をお伝えしました。一旦、順徳駅から広州南駅まで移動します。

09:14の便に乗車します。

高速鉄道、日本でいう新幹線ですね。

ちなみに切符は初日の広州で前もって発券しておきました。高速鉄道の発券コーナーは行列になることもあるようなので、朝の便に乗る際などはあらかじめ発券しとくのが無難かもしれません。

車内の様子。立ち席ですが、15分ほどで広州南駅に到着します。

南広州駅に到着です。

ターミナル駅なので待合室も広かったです。

次は10:11発の貴広旅客専用線(贵广客运专线)に乗り換え、桂林北駅を目指します。

なんと、南広州駅構内に「すき家」が!朝、ホテルで朝食付きだったのですが、口に合わずあまり食べていなかったので、朝食にと入りました。

牛丼!セット商品しかなく、味噌汁と茶碗蒸しとちんげん菜?がつきました。

ちんげん菜はサラダ代わりなんでしょうか?
牛丼はお米とお肉の質感が日本と異なる気がしましたが、味はだいたい同じに感じました。

茶碗蒸しとちんげん菜は別にいらない気がしました。他の商品にもついているので、人気なのでしょうか…。
値段は40元(600円ちょっと)なので、価格はそんなに日本と変わらない感じです。

綺麗な店内。

そして10:11、桂林北駅行きの高速鉄道に乗り込みます。

先頭部分を撮ってみました。こだまくらいの鋭角度です。

ちなみに二等車の切符を購入したのですが…え!?ってなりました。

コンパートメント席?と思い中に入ると…。

なんと、寝台列車の仕様!

ちなみに私の席は入口入って左側の手前席。

しかも、若い家族連れとの相席に!(しかも2組)

席を間違ったのかと思い、一度列車をでて車掌に確認しましたら、やはりこの席とのこと。
二等車=寝台列車というわけではないと思うので、空いている車両も二等車として運用しているのだと思います。

子供も四人くらいいて、賑やかな車内に。
一応、2回くらい話しかけましたが、ほとんど相手にされず、じっと座る2時間の列車旅に。

お手洗いや洗面台、結構綺麗でした!

そして列車が出発、1時間くらいでカルスト地形が見え始めます。

なんというか、キングダムっぽい!

動画も撮りました。

桂林の街へ到着!

そして12:11桂林北駅に到着です。

水墨画の世界、桂林。日本の新幹線のホームに似ています。

改札を抜けて出口を目指します。

と、外にでてびっくり、都会感!

冷静に考えると桂林の人口126万人で、日本で言えば仙台よりも多い上に、観光地なので当たり前の光景なのかもしれません。

そして、桂林で最初に済ませなくてはいけないタスクの一つに、翌日の「漓江くだり」のチケットを購入するがありました。

漓江下りとは、桂林から下方の町「陽朔」まで船で遊覧するというもの。THE桂林な幽玄な景色が楽しめるということで人気のツアーです。

日本から購入していなかったので、現地調達を予定していました。
とはいえ、どこで買えるのかは分からず…。とりあえず駅前にあったこちらの旅行会社へ入ってみました。

漓江下りの看板がでています。

お姉さん相談し、チケットの手配を頼みます。

会話は翻訳アプリを通して行いました。

価格は490元、こちらはあくまでもチケット購入の仲介のようです。
お姉さんからツアーのガイドに連絡してもらい、翌朝に私をピックアップしてくれるという予定になりました。

私を何処で何時にピックアップするかは、これからガイドが手配するとのこと。

中国国内用の携帯電話がない私は、宿泊するホテルを伝え、そこにガイドが電話、フロントから伝言を受け取るという流れになりました。
(仮に電話がかかってきても中国語では対応できませんが)

色々と不安はありましたが、とりあえず手配は完了です。

旅行会社の裏手にタクシーの待合所がありました。

ホテルまではタクシー移動しました。

ICT社会の進む中国、至るところQRコードだらけです。

桂林の現代的な街並みを走ります。

本当によくある地方都市といった風情です。

タクシーの車内から撮影した様子です。

宿泊は「7デイズプレミアム」という、広東省を中心にチェーン展開しているホテル。

2,547円とお得な価格。

なかなか清潔感がありました。

シャワーはなぜかガラス張り。

一人旅の宿泊は基本的にコスパ重視ですが、綺麗であるに越したことはありません。

靖江王府で桂林の歴史にふれる

その後で靖江王府へ観光に出ました。

王府とは封建制だった明時代に地方に置かれた行政の中心地のようです。
広西地方では最大の科挙の試験場でもあったらしく、桂林の歴史では重要な場所のよう。

王府内は整備されていて非常に綺麗です。

入り口はこちら。

近くにチケットの購入窓口があり、そちらで購入してから並びます。
100元とちょっと高め?に感じましたが、入場順にグループ分けされてグループごとにガイドがついていたので、ガイド料込みだと思えばお得ですね。

グループ分けされるので、旗をもったガイドについていきます。

王府内にはミュージアムが併設されています。

壁いっぱいのスクリーンで王府の歴史が語られます。

当時の靖江王の様子も再現されています。

軽く調べたところでは、明時代の王府とは地方豪族の政権というよりは、中央から派遣されてきた皇帝の皇族が王として政務をとっていたようです。豪華です。

歴史の靖江王。

ちなみにグーグル翻訳は本当に便利で、カメラをかざすとカメラ上で翻訳してくれるアプリがあります。
なので、中国語だけでも(なんとなく)理解することができます。

途中までガイドについて行きましたが、中国語ガイドなので、途中から離れて一人で散策をしました。

王府の奥には独秀峰という小高い山があります。
桂林市内の一つのシンボルのようです。

こちらの岩山、登れるようになっています。

入り口部分の石板。

なんて書いてあるのか分かりませんが、岩山に漢字が刻まれていて、なんとも素敵です。

こちらから登って行きます。

石階段が整備されていて、歩きやすいですが、急ではあります。

かなり体温上がりました。
それにしてもこれ、元の岩を削って階段にしたのか、後から付け足しのか、とても豪快です。

登っているときの様子を動画にしました。なかなか迫力があります。

山頂には神様もいました。

山は信仰の対象でもあったのでしょうか?

山頂には展望スペースが開けていて、桂林市街が一望できます。

タワーカルストが見えます。

山頂からの様子を動画にしています。

独秀峰を中心に平野が広がり、街が形成されている様子が分かります。
特に翌日の漓江下りで分かることですが、歴史的に桂林の市街地は平野部に置かれていて、この辺りの行政の中心地として機能してきたようです。

いわゆる水墨画で描かれている桂林の世界とは、漓江周辺の谷あいの光景でした。

独秀峰には千仏岩と呼ばれている洞窟があります。

こちらが入り口。ガイドが扉の鍵を開けて中に入ります。
行きのグループからは離れていたので、別のグループに紛れて中に入りました。

入り口です。

中には羅漢像が岩に刻まれています。

羅漢像のエリアは撮影禁止だったので撮影は控えましたが、なんとも独特な緊張感のある空間でした。

自分の生まれた年代の羅漢像の前でそれぞれお参りをします。

洞窟の先は売店になっていました。

私は辰年なので、辰を持っていました。

そして王府を離れます。

东西巷で観光を楽しむ

王府をでると东西巷という観光用の通りがありました。日本語にすると東西横という感じでしょうか?

通りにはそれぞれ名前があるようで、江南巷という通りから入りました。

王府の城壁に沿ってお店が続きます。

中国!という感じがして雰囲気が良いです。

お茶屋やお土産や、カフェなどがあります。

歴史的な通りを景観整備として綺麗に一新している感じでしょうか。

割と広範囲に広がっていてます。

东西巷の動画です!

近くには「逍遥楼」という楼閣があります。

元は唐時代の621年から歴史があるようで、それから何度も立て直しがったようでs、現在もののは2016年に完成したとか。

逍遥楼から漓江を望めます。

东西巷に戻って散策を続けます。

食べ歩きもしました。


これも初めての食感で形容しがたく…。

桂林に限らずですが、男性の小用トイレで見かけた標語。周りに飛び散らないように一歩前にでることが、文明国への大きな前進みたいな意味合いでしょうか。

工事しているエリアもあったので、さらにエリアが広がっていくのかもしれません。

ちなみに东西巷の下には地下街が広がっていました。

日本でいえば地下鉄直結の地下街みたいな雰囲気です。

ただ、ほとんどが空きテナントになっていて閑散としています。

おそらくは东西巷が整備されてからお店のほとんどが地上に移動したんだと思います。
地下街は通路としてはまだ現役のようで、大きな交差点を避けてここから移動している人がたくさんいました。

夜の桂林の街

さて、一旦ホテルに戻りました。

翌日の漓江下りの乗車待ち合わせ場所の時間と連絡をもらう必要があります。

フロントに電話が来たか確認すると、まだ来ていないとのこと。
そこで部屋に戻ったところ、内線が鳴りました。中国語で何を言っているか分かりませんでしたが、この件だと思いフロントまでおります。

フロントの方にガイドと電話でやり取りしてもらい、翻訳アプリを通して聞き取った内容が写真のメモです。

07:20分に杉湖大酒店というホテルの前に「20920」のナンバーの車がやってくる、07:00には待ち合わせ場所に行っといた方がいい、もしかしたら別のナンバーの車になるかも。

というのがメモの内容です。

そこから外にでて行き、杉湖大酒店の場所を案内してくれました…。

色々と不安は残りましたが、とりあえず翌日の漓江下りの手配は完了です。

そこから夜の桂林の散策へ。东西巷とは別に「正陽歩行街」という繁華街があります。

こちらは地元民中心に盛り上がる夜の繁華街といった通りです。

短いですが正陽歩行街の動画です。

観光名所である日月双塔文化公園は正陽歩行街の奥にあります。

凄いライトアップです。

逍遥楼にもまた来てみたのですが、こちらもライトアップがすごいです。金閣寺?のよう。

逍遥楼からの夜景です。漓江にかかる橋もライトアップされています。

日本のライトアップとは方向性や嗜好もそうですが、技術自体が異なる印象です。

东西巷にも戻ったら、お洒落なバーがちらほら営業していました。

パッションフルーツのクラフトビールがありましたので、それで一杯。

色々と散策しているうちに、だんだん遅い時間へ。気軽にご飯を食べれる場所も閉まってきてました。

屋台のようなお店が集うエリアでチャーハンを食べました。

これでこの日はしめてホテルへ戻りました。

まとめ

以上、高速鉄道での移動と桂林の街の様子でした。

実は桂林を初めて知ったのは「シェンムー2」というドリームキャストのゲームでした。
ゲームのラストで桂林を訪れるのですが、牧歌的な桂林の風景が印象的でした。

当時は小学生だったのですが、今回こうして桂林を訪れることができて感無量です。

次は桂林の絶景を堪能する「漓江くだり」の様子をお届けします。

今回の中国旅は地球の歩き方を参考にしています。広州や桂林の中国南部の情報がまとまった一冊です。

ねづ店長のワンポイントアドバイス

中国の高速鉄道の運用開始は2007年、今では網の目のように中国国内に幹線が伸びているよ。
コロナ禍前の世界の旅行消費は中国人旅行者が牽引していたけど、同時に中国国内も観光の時代を迎えていたんだ。
そうした中国の今を感じるのに、桂林はいい場所かもしれないね。

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