【旅×読書】モロッコ旅行の前後に読みたいブックガイド

こんにちは、管理人のゆーうつ(@NZMBooKs)です。

旅は好きですか?
コロナ禍になって、次にいつ海外旅行に行けるかも分からない昨今。
今は過去の旅の写真を見返したり、他の人の紀行文を読んだり、旅にまつわる読書をしている方も多いのではないでしょうか。

私は2020年の1月に10日間の日程でモロッコに行ってきました。
シャウエン、フェズ、サハラ砂漠、ワルザザード、マラケシュと滞在し、その間に遺跡や名所を回る弾丸ツアーで参加してきました。

北アフリカにある国で地中海とサハラ砂漠に接している。イスラム教が国教。アラブ人とベルベル人が多い。

今日はモロッコ旅行の前後に読んで良かった本を読んだ本を紹介していきます。

モロッコ旅の前後に読みたい本

モロッコはイスラムのアラブ世界と遊牧のベルベル世界が混ざり合う国です。地中海とサハラ砂漠に挟まれた国でもあり、元の宗主国フランスの影響が色濃く残る国でもあります。私がモロッコ旅の前後に読んだ本を紹介します。今も時間を見て読み進めているので、今後も追加していきますね。
本を通して、モロッコのより深い魅力にこれからも迫っていきたいと思います。

小説や紀行文

モロッコににまつわる小説や紀行文の紹介です。

『シェルタリング・スカイ』ポール・ボウルズ

モロッコのタンジェで暮らした作家、ポール・ボウルズの代表作です。サハラ砂漠という圧倒的な自然を前に、アメリカ人三名の旅行者が辿る三様の運命を描きます。1949年の作品で、当時の西欧社会がマグリブ世界(北アフリカ)に向けていた眼差しを感じられます。

『蜘蛛の家』ポール・ボウルズ

こちらもポール・ボウルズの作品です。1956年、モロッコがフランスから独立する直前のフェズの街が舞台となっています。中世から続いていた生活が大きく変わる時代の転換点を、一人の少年の姿を通して描かれます。蜘蛛の家と題された作品から、迷宮都市フェズの街並みが蘇るので、フェズに行かれる人や興味のある方はお勧めです。作者の最高傑作とも言われている作品です。ボウルズの作品はどれも廃盤になっているため中古価格が高騰しているのがネックですね、、、。文庫になるのを期待しています。

『モロッコ流謫 』四方田犬彦

比較文学者として知られる著者によるモロッコ紀行。四方田さんは『蜘蛛の家』の翻訳者でもあります。タンジェでのボウルズとの再会から始めり、フェズ、マラケシュ、ワルザザード、タムグルトと、モロッコの中のアラブ世界やベルベルの世界を旅していきます。モロッコを訪れた欧米の文化人のエピソードを交えながら、旅を通してこの不思議な国の断片を掴み取ろうとしているようです。霞みがかったモロッコの案内に最適な一冊です。

『サハラに死す――上温湯隆の一生 』

半世紀以上も前、徒歩でのサハラ砂漠単独横断の旅に出た日本人青年がいました。それまでサハラの単独横断を成した人はいなく、現地の遊牧民もやめるよう勧告するほどの無謀な旅でした。彼を突き動かしていた情熱とは何か?サハラ砂漠の魅力がふんだんに詰まった青春のバイブルです。モロッコは経由しないですが、サハラを訪れるなら是非読みたい一冊です。

イブン・ジュバイルとイブン・バットゥータ―イスラーム世界の交通と旅 (世界史リブレット人)

中世イスラム圏の偉大なる旅行家、イブン・ジュバイルとイブン・バットゥータの旅の背景や行路を分かりやすく説明してくれています。イブン・バットゥータはモロッコのタンジェの出身です。モロッコを含む当時のマグリブ世界の文化や雰囲気が伝わってきます。フェズやマラケッシュなど中世の城壁が残る街が多いので、本書を読むとよりモロッコの世界が広がっていくと思います。

モロッコおすすめガイドブック

E07 地球の歩き方 モロッコ 2019~2020

モロッコに持っていくのにお勧めのガイドブックは『地球の歩き方』です。ツアーで参加すると複数の街を巡ることになるかと思います。その時にそれぞれの街のマップやポイントが掲載されている『地球の歩き方』が便利に感じました。

14 地球の歩き方 aruco モロッコ 2019~2020 (地球の歩き方aruco)

こちらは『aruco』という地球の歩き方シリーズの一つ。本シリーズ『地球の歩き方』と比較するとお土産や食事に重点が置かれています。モロッコ雑貨もモロッコの魅力の一つで、エキゾチックで可愛い雑貨が揃います。二冊併用が理想かもしれません。

モロッコにまつわる音楽や映画、SNS

モロッコにまつわる音楽や映画も紹介していきます。こちらも今後追加していきます。

音楽

『Marrakech〜マラケッシュ〜』松田聖子

松本隆さん作曲によるマラケッシュの街がテーマの歌。松田聖子さんが歌います。マラケッシュの迷路都市、そこの幻想的な雰囲気があります。

『Tangerine』レッドツェッペリン

レッドツェッペリンが1970年に発表した3枚目のアルバムから。邦題は『タンジェの果実』で、タンジェリンとはマンダリンオレンジの一種らしくモロッコから伝わったもののよう。タンジェリンとはタンジェの人という意味もあり、昔の恋人が夢幻ように遠く隔たっていく様子がタンジェという言葉の響きにぴったりです。

『Tea in the Sahara』The police

ポール・ボウルズの読者であるスティングがシェルタリング・スカイに登場する「サハラでお茶を」のエピソードにインスパイアされて作った曲です。砂漠に流れる時間が絶妙なビートで表現されています。

SNS

travelling_morocco

様々な人のモロッコの観光写真をUPしているアカウントです。どれもクオリティの高い写真ばかりで眺めているとモロッコに行きたくなります。

moroccovintage_

モロッコの古い写真をUPしているアカウントです。モノクローム写真も多く、かつてのモロッコの雰囲気が感じられます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
モロッコは好きな国なので、これからも色々なテーマで迫っていきたいと思います。
何よりもまた行きたいです、、。

ねづ店長のワンポイントアドバイス

モロッコはたくさんの文化が混ざり合う魅惑的な国だね。モロッコにやってきた作家たちの作品だけでなく、モロッコから生まれた作品にも迫っていくと、もっと深くモロッコのことを知れるかもしれいないね。

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